192KHzとは原音または極めて原音に近い保存状態の音声データのことを指します。俗称のハイレゾとはHighResolutionの略称であり、高解像度の音源のことをいいます。
ハイレゾ音源は、CDでは記録できない高音域や低音域の音を忠実に記録することができます。人間の耳には聞こえにくい音域ですが、楽器と楽器の位置関係により、音がそれぞれ共鳴したり、または分離してそれぞれの音域を支配したりすることも精細に再現できるために「臨場感」「音の定位」「立体感」に優れております。また、ハイレゾ音源は、CDやMP3音質に圧縮時にノイズとして変わりやすい低音もそのまま再現されるため、引き締まった深みのある低音再生にも優れております。
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ビット深度 |
サンプリングレート(周波数) |
データサイズ(1曲) |
情報量(bps) Bit x 周波数 x 再生Ch数 |
HD音源(ハイレゾ) |
~24bit |
192KHz |
~約900MB(WAV) |
9216bps (MP3の約72倍) |
CDデータ |
~16bit |
44.1KHz |
約60MB |
1411bps (MP3の約11倍) |
MP3データ |
~16bit |
44.1KHz |
約5MB |
128bps |
このように、いつものように聞いているMP3はもちろん、一般的に音質が良いCDでも実は圧縮されたデータであり、その圧縮過程で音声の情報量が大きく失われています。192KHz24Bit(ハイレゾ)音源は、MP3ファイルに対して、約72倍の情報量を保有しております。
PCでハイレゾ音源を再生できるプレーヤ-ソフトウェア(Windows標準搭載のMedia Playerでは再生できないか、ハイレゾとして再生されません)、現在ではフリーソフトや有料ソフトなど様々なものが見つかります。FLACやWAVなど、再生できるファイルの種類に違いがありますので、ご利用のファイル形式を確認した上で、再生ソフトを利用してください。
基本的にどのイヤホンやヘッドフォンもハイレゾを再生することは可能ですが、音の分離、解像度、低音の質感と量、中高音の伸びなど、イヤホンの性能に大きく依存するため、高価なイヤホンほど、ハイレゾ音源をより実感できます。
高級なコンバーターには必ず見かける「ASIO」や「WASAPI」ですが、これに対応するコンバーターは、WINDOWS標準のDirectsoundドライバの代わりに、音声信号やデータの処理を「ASIO」「WASAPI」ドライバで行えるということを意味します。ASIOやWASAPIのメリットは以下になります。
ASIOやWASAPIによるメリット:
・信号処理のレイテンシーが低い。
・信号処理のバグが少なく、劣化が少ない音声データの転送が可能です。
具体的には、MIDIキーボードやギターをコンバータ経由でパソコンに接続し、演奏を録音などをする場合において、実際の演奏動作とパソコンから再生される音の時間差が圧倒的に少なく、スムーズで違和感のない演奏が可能です。また音楽と音声を同時入力し、混合させる場合でもASIOドライバに対応していれば、音声のズレも最小限に押させることができます。ASIOやWASAPIを使用するには、対応するコンバータ以外に、使用しているシンセサイザーソフトウェアやオーディオ録音ソフトによるサポートが必要です。
上級なコンボやコンバーター、アンプには必ずといっていい程、SPDIFやコアキシャル端子を搭載しております。このSPDIF端子は、アナログデータを転送する従来の3.5mmオーディオジャックと違い、デジタルデータを転送することができます。デジタル信号であるために、周りからの電気ノイズによる信号品質の劣化が少なく、また、アナログ信号への変換時に発生する音の歪みやロスも発生しません。ありのままの鮮明な音声データを転送することが可能です。また、光ケーブルを使用するために、転送距離による劣化も最小限に抑えることができます。
SPDIFやコアキシャルによるメリット:
・デジタルデータを転送するため、外部からの電気ノイズを受けにくい。音声に余計な雑音がノイズ音が混じりません。
・アナログ-デジタル間の変換を必要としないため、データ変換時による信号劣化が発生しません。音声データの解像度を保つことができます。
・光ケーブルを使用するため、転送距離に応じての劣化がありません。